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IT企業を買収するマクドナルド。今度は音声認識スタートアップを買収。

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ITを買収するマクドナルド

2019年、マクドナルドはITに積極的に投資をしています。

それだけなら「なんだ〜。システム発注や新規システムの構築ならどの会社もやっているよ」と言うところですが、そうではないです。

投資の仕方はシステム発注ではなく、IT企業の買収です。日本では外食チェーンがIT企業のスタートアップを買収することはまずありません。

このブログでは何度となく紹介していますが、非IT企業によるITの買収が本当に盛んに行われています。

関連記事:なぜ、スターバックスはIT企業に出資するのか。

関連記事:ナイキが需要予測を行うAIスタートアップを買収。その狙いとは。

今回はマクドナルドが買収したのは、人の声を読み取って文字に変換する「音声認識」と言われる技術を持つスタートアップ企業のApprenteです。

マクドナルドの狙いとしては、声でメニューを注文できるドライブスルーのシステムを構築し、ドライブスルーの効率化を図りたいものと見られます。

マクドナルドの狙いは売上の7割を占めるドライブスルーの効率化

マクドナルドの狙いをもう少しだけ掘り下げてみましょう。

2019年にマクドナルドがITを使って取り組んでいるテーマは、「ドライブスルーの効率化」です。ドライブスルーに注目する理由は、アメリカのマクドナルドの売上の7割がドライブスルーで注文を受けるからです。

そのために、ドライブスルーのシステムを刷新する取り組みを実施しているわけですが、マクドナルドが特に注力しているのが以下2つです。

  • ユーザが音声を使ってクリックに注文できる機能
  • ディスプレイメニューに効果的なおすすめ商品を提示する機能

ユーザが音声を使ってクリックに注文できる機能

英語圏に限りますが、もうあと数年でスマホやPCなどの入力方法がフリックやキーボードから一気に音声入力に変わる転換期が来ます。マクドナルドはその次代の変化を見越して、ドライブスルーでユーザが音声で注文できるシステムの実現を目指しています。

音声認識で注文を受け付ければ注文対応の人員は削減でき、さらにシステムが受け付けた注文内容によってポテトやチキンをあげるフライヤーのロボットと連携させてドライブスルーのお客さんの待ち時間を短縮しようとしています。

2019年から実証実験を行っていましたが、9月に騒音下でもきちんとユーザの声を聞き取れる技術を持ったApprenteを今回買収しています。

ディスプレイメニューに効果的なおすすめ商品を提示する機能

もう一つのマクドナルドのIT化のポイントは、アマゾンのようなおすすめ商品の提示です。

アマゾンは「この商品を見ている人は、こんなものを買っています」とか、画面内にいくつものおすすめ商品を提示して購買欲をそそっていますが、同じようなことをマクドナルドはメニューボードで行おうとしています。

マーケティング用語ではアップセルやクロスセルとか言われる、もっと高額な良い品を勧めたり、もう一品買ってくれるように宣言して、顧客単価を上げる取り組みです。

従来のパネルに印刷されたメニューボードではなく、ディスプレイにして、時間帯・天気・売れ筋を考慮したおすすめ商品を提示することで、コッ客単価のアップを狙っています。

【IT化が進むマクドナルド】最適な商品提案をするメニューボードへの挑戦

2019年3月には、最適な商品の提案を行うために「おすすめ商品を選ぶ(レコメンド)」の技術をもったダイナミック・イールド社を買収しています。

ダイナミック・イールドは使えば使うほど賢くなるAI技術に定評があります。ゆくゆくは全世界のマクドナルドで「おすすめした商品」と「おすすめした商品が実際に買われたか」のデータを集めて、日々注文され安いオススメ商品をAIを使って実現していこうと考えているようです。

音声注文システム実現のためのApprenteの買収、さらに最適な商品提案のためのダイナミック・イールドの買収。これらで、マクドナルドはドライブスルーの売上向上を着々と進めようとしています。


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