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弱気相場入りした米国株、この下落がまだ続きそうな理由

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昨日も残念ながら米国株は大きく下落してしまいました。

これだけ下落をすると「そろそろ買いに言っても良いかな」と一瞬頭をよぎるのですが、じっくり考えた後で、やはりまだやめておこうという結論になりました。

この記事のポイント

  • 米国株は最高値から20%超えで下落して、弱気相場入りをした。
  • 景気後退につながる弱気相場の場合は平均で30ヶ月も下落期間が続く。
  • 景気後退シグナルが発生している今回の弱気相場も長続きすると考えられる。

弱気相場入りした米国株


米国株は昨晩の下げで、1月3日につけた最高値からの下落は22%になりました。

最高値から20%を超えて下落すると弱気相場と呼ばれますが、昨晩で米国株は弱気相場入りしたことになります。

普段なら「そろそろ買いのチャンスが広がってるかな」と考えはじめる頃なのですが、今回はまだ動かずに待ってみようと思っています。

そのように考える理由は次の2点です。

  • もしも景気後退につながる弱気相場の場合には、株価の下落期間も下落率もかなり大きくなる。
  • 今回の弱気相場は景気後退につながる可能性が高いと思っている。

景気後退につながる可能性が高い今回の弱気相場


弱気相場と一言で言っても、景気後退があるかないかでその様子は大きく代わります。

例えば、過去100年の弱気相場について最高値からの下落率を調べてみると、その後に景気後退になる弱気相場のほうが10%も大きなものになっています。

そして下落期間を見ても、景気後退がある弱気相場のほうが3倍も長くなっています。

問題は今回の弱気相場が、「景気後退のある場合」なのか「景気後退がない場合」なのかです。

もしも景気後退がないのなら、2022年1月から下落が始まった弱気相場は既に6ヶ月目になるので、そろそろ下落期間も終盤に差しかかってきているはずです。

しかし、私の考えでは恐らく今回は景気後退になり、弱気相場が長続きしてしまうだろうと思います。

再び現れた景気後退シグナル

景気後退前にはアメリカの10年国債利回りがアメリカの2年国債利回りよりも低くなる現象(逆イールド現象)が決まって見られます。

そして、この景気後退のシグナルは4月に一度出現したのですが、今の再び現れています。

(一度出現するだけで景気後退になるため)2回出現したら景気後退の確率があがるというものではないのですが、このシグナルが発生している以上は基本シナリオとして景気後退を疑ったほうが良さそうです。

なので、今回の弱気相場は景気後退なしのタイプ(平均下落期間9ヶ月)ではなく、景気後退を伴ってもっと長い期間の下落(平均下落期間30ヶ月)のタイプになりそうだと思っています。

以下の記事でも書きましたが、今の株価の下落を作っているのはFRBの金融引き締め政策なので、この政策に変更がない限りは私はまだ米国株に弱気なままでいようと思います。

>>これから米国株に強気になるための条件(5月26日)


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