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米リセッションとの距離を感じた1ヶ月【23年6月振り返り】

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2023年6月が終わったので、1ヶ月の振り返りをしていきます。

2023年のアメリカの経済は予想よりも良いです。特に6月は強い経済指標の発表が多かった印象があります。

こうなると悲観的だった人も楽観的になりはじめて、株価が上半期に大きく上昇したのもうなづけます。

一方で、私はまだアメリカの経済には悲観的です。たしかにリセッション到来は大幅に遅くなりそうですが、回避できるとは思っていません。

この記事のポイント

  • アメリカの景気は予想以上に長く持ちこたえている。
  • そのためか、リセッションは当初予想されていたほど早くは来ず、株価が上昇する時間的な余裕が生まれている模様。
  • しかし、リセッションは遠のいているだけで、リセッションは回避できるとは考えていない。

強い経済指標の発表が並んだアメリカ

6月に発表されたアメリカの経済指標は強いものが並びました。

>>予想以上に強いアメリカ経済

米銀のシティは経済指標でどれだけ予想を上回ったものが多かったかを数値化した、エコノミックサプライズインデックスというものを発表しているのですが、それを見ても5月から6月にかけて予想を上回る経済指標が次々増えていたことがわかります。

2023年が始まったばかりのころは2023年は景気後退が起こると予想していた投資家は多かったのですが、それを唱える投資家は減っています。

アメリカ経済を悲観的に見すぎていたと感じて楽観的に傾いた投資家も多かったのかもしれません。2022年10月から株価はスルスルと上昇をしています。

結果論にはなりますが、この流れに乗れなかったのは残念でした。

今回の株価上昇が始まった2022年10月の時点で数々のアメリカのリセッションを警戒するシグナルは出てましたが、「それでも強い雇用と消費を考えるとリセッションまで時間がかかり、株価があがる余地も残されている」という考えには至りませんでした。

ましてや3月の銀行の破綻があった以降は、リセッションのシグナルがますます増える中でも、それでも株があがると読むのは難しかったです。

遅れているがリセッションには向かっている

株価の調子が良いとアメリカのリセッションはないという声が聞こえてきますが、私はそれは違うと思っています。

たしかに、アメリカのリセッションの到来はかなり遅れそうですが、それでもどこかで景気が大きく傾く場面はやってくると思います。

銀行の貸出態度は厳しくなっているので、企業の設備投資は冷え込んでいます(下記事)。

>>2023年に入ってから、米銀の貸出額の伸びは急速に鈍化している

今はアメリカ全体で求人数が多く再就職が簡単にできるためか、失業者の増加は目立っていませんが、企業の人員削減はすでに大きく上昇しているように見えます。

それでも、アメリカの景気が強いのはおそらく「パンデミック前よりも多くの求人があり雇用が強いため」と「パンデミック時に家計にたくわえた余分な資金がまだ手元に残っていて消費ができるから」という理由なのだと思います。

この理由が的を得ているなら、雇用と消費の弱まりを観察することでアメリカのリセッションとの距離を感じることができるだろうと思います。

資産状況

記事の最後に、2023年6月末時点のポートフォリオを公開します。

資産額は$430,546(約6200万円)になっています。2022年になってからのリターンはドルベースで+20.5%です。

この資産額には米国株の含み益20%分、暗号資産には含み益の55%は税金で取られるものとして除いてます。

税引前の資産額は$526,999(約7600万円)、年初来+43.7%になっています。

株資産推移

2014年からの資産の推移はこちらです。2018年9月以降は追加で入金していません。

資産構成

保有銘柄

このページの最後に、保有銘柄の一覧表を掲載します。

銘柄 シンボル 評価額(ドル)
ビットコイン BTC 237 144
超長期米国債 TLT 138 372
現金 47 321
イーサリアム ETH 7 709

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