4月に株価が荒れると思う理由

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株価が上昇しています。23日に20,000を下回っていたダウも、わずか1週間で20%以上の上昇しています。

でも、なんでしょうか。かなり違和感があります。

連日のように、アメリカ経済は悲観的なニュースが流れているのですが、それには全く耳を貸す様子がありません。

経済にどれだけのダメージが及んだかもまだ判明していないのに、既に株価が底を打ったとは考えにくいので、4月1週目から発表が始まるアメリカの経済指標、4月15日から本格化する決算シーズンの結果を注意してみたいと思っています。

そして、4月の株価は荒れる可能性が高いと思っています。

この記事のポイント

  • 個人的に注目しているのは、4月1週目の米国の経済指標の発表と、4月15日から本格化する決算シーズン。ここで、新型コロナウイルスの影響が数字になって現れる。
  • 経済指標や決算の結果が悪い場合には、株価が荒れる場合がある。既に、FRBは手を打ち尽くしている上に、アメリカ議会は4月20日まで休会していて迅速な経済対策の審議できないため。
  • また、リーマンショック時は、直後の決算期で明らかになったアメリカ企業のダメージを織り込み、2ヶ月で30%下落して株価は底をつけた。4月以降、決算期シーズンで明らかになる新型コロナウイルスの影響には要注意。

新型コロナウイルスの影響を受けた経済データがいよいよ発表へ

3月になってからアメリカは新型コロナウイルスの感染者数は劇的に増加しました。今となっては記憶の彼方にかすんでしまったかもしれませんが、2月末のアメリカの感染者数はわずかに64人しかいませんでした。

ちょっと脱線ですが、私は数日前に「アメリカの感染者数はピークに近づいてきていると」言った気がしますが、まだもう少し時間がかかりそうですね。以下を見ると確実に増加率は低下していますが、まだピークにまで至ってないようです。すみません。

さて、話を本題に戻すと、私は4月1週目から発表されるアメリカの経済指標に注目しています。

今までは、さまざまな専門家が新型コロナウイルスの影響の予測をしてきましたが、それはあくまでも「予測」です。

4月1週目から本格的に発表される経済指標では、はじめて新型コロナウイルスの影響が現れた経済データが出きて、実際に経済がどの程度悪化したかを見ることができます。

そして、4月1週目は注目度の高い経済指標がたくさん詰まっています。

注目度が高い経済指標

日付 経済指標 説明
4/1 ISM製造業指数 米製造業が感じる景気指数
4/1 ADP雇用統計 民間集計の雇用統計
4/2 新規失業保険数 直近1週間の新規失業者数
4/3 ISM非製造業指数 米非製造業が感じる景気指数
4/3 雇用統計 政府集計の雇用統計

特に注目度が高いのは、4月3日の雇用統計です。前月の失業率3.5%から3.8%に上昇することが予想されていますが、どこまで上がるのかは注目です。

FRBセントルイス連銀の専門家の予想では、最悪の場合にはアメリカで4700万人の失業者が出て、失業率は32%にものぼる恐れがあると言います。

>>Coronavirus job losses could total 47 million, unemployment rate may hit 32%, Fed estimates(CNBC)

さすがに、いきなり32%の失業率はないと思いますが、アメリカ経済にどの程度ダメージが及んでいるのかは見ておきたいと思います。

4月20日まで株価が打たれ弱くなる恐れ

4月1週目の経済指標の発表や、4月15日から本格化する決算シーズンで、悪い結果が発表された場合ですが、株式市場が乱高下する可能性があると思っています。

今まで悪い材料が出てくると、FRBや政府が景気を支える手を打ってきましたが、FRBは既にできることをほぼ全てやりつくし、政府は追加で景気対策を打とうとしても、議会が4月20日まで休会なので迅速に次の一手が打てない場合があります。

なので、4月1週目と4月15日以降はいつでも株を買いに行けるように、注意深く見ていきたいと思います。

リーマンショック時も、直後の決算シーズン後に株価が底を打った

リーマンショックが起こったときの相場でも、一旦落ち着きを見せた株価が決算シーズンで下落して株価が底打ちをする動きがありました。

リーマンショックが発生したのが2008年9月15日。それから株は急落して、しばらくして11-12月頃に以下の底打ちのシグナルが確認されましたが、決算期の2009年1-2月は大きく30%ほど売られて、決算シーズンが落ち着いた2009年3月2日に底値をつけました。

株価よりも早くピークを付けた指標

指標 ピーク 株の底値まで
期待インフレ率 2008年11月20日 約3.5ヶ月前
VIX(恐怖指数) 2008年11月20日 約3.5ヶ月前
ハイイールド債 2008年12月15日 約3ヶ月前
長期金利 2008年12月18日 約3ヶ月前

>>>【詳細記事】底打ちのシグナルが出始めた米国株。それでもさらなる下げの恐れ。

リーマンショック時と全く同じように行くとは限りませんが、リーマンショック時に株価に先行してピークが訪れた指標は、2020年に(一時的なピークかも知れませんが)既にピークをつけているように見えます。

指標 ピーク
期待インフレ率 2020年3月19日
VIX(恐怖指数) 2020年3月16日
ハイイールド債 2020年3月23日
長期金利 2020年3月9日

もしも、リーマンショック時と似たような展開になるのなら、決算期で明らかになったアメリカ企業へのダメージを株価に織り込んで、株価は底打ちするかも知れません。

想像以上に景気の悪化が大きくなってしまった場合は、まだ次の四半期にもズルズルと株安を引きずるかも知れませんが、その場合でもいずれにしろ4月は株価が下に動きそうな予感がしています。


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