カリフォルニア州での自動運転タクシーへ前進
Googleの自動運転車Waymoは、カリフォルニア州での自動運転タクシーの実現に向けて、また一歩前進しました。
2019年7月2日、Waymoはカリフォルニア州の当局から新たに自動運転タクシーの試験走行の許可を得ました。今までもWaymoはカリフォルニア州の公道で自動運転の走行試験を行ってきましたが、新たな許可により公道で乗客を乗せることが可能になりました。
公道での乗客許可はZoox社、Pony.ai社、AuxoX社に続き4社目になります。
ドライバー乗車義務と課金金利の制限も
ただし、今回のカリフォルニア州が出した許可で制限付きで、すぐに無人運転タクシーが実現できるものではありません。安全のため自動運転車にはドライバーが必ず乗車してハンドルの前に座らないといけないこと、さらに乗客を乗せても料金を請求してはいけない制限が加えられているからです。
料金を請求しないため、Waymoはカリフォルニア州で観光目的のサービスとして、自動運転タクシーの走行試験を行うことになります。
Waymoの躍進。既にアリゾナ州では2018年末から商用展開も
Waymoの自動運転技術は非常に評判が高く、現在多くの調査会社からWaymoはもっとも進んだ自動運転技術をもつ企業として評価されています。
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また、このWaymoは2018年後半から自動運転の実用化にむけて、さまざまな展開を広げています。Waymoはカリフォルニア州よりも規制が厳しくないアリゾナ州で、アプリで自動運転タクシーを呼び寄せられるWaymoOneという世界初の商用サービスを開始しており、毎日1000人を超える乗客を乗せています。
Waymoの自動運転の取り組みの詳細記事:
グーグルの自動運転Waymoが大きくリード。自動運転開発競争に終止符か。
さらには、Waymoはタクシー配車アプリで全米2位のLyftと提携も結んでおり、この自動運転技術を使えばタクシー配車サービスのコスト構造を大きく変える力があるため、注目が集まっています。
UberとLyftどちらを買うのか問題。論点は自動運転にどう向き合うか。
今後もますますWaymoから目が離せません。