まだ振り返るのは早いかも知れませんが、今年の投資はだいぶ難しかったです。
投資をする対象はあまり大きく間違えなかったので2021年はそこそこのリターンが出ましたが、いくつかは投資をするタイミングが悪くて含み損を抱えています。
この記事では、2021年にしていた投資をいくつか振り返っていきます。
どうも私の場合は明確な上昇理由なしに「割安に見える」というだけで買った場合の購入タイミングの見定めが甘く、含み損を抱えて苦しい展開を余儀なくされています。
来年にむけてこのあたりが反省材料になりそうです。
この記事のポイント
- 2021年当初から目をつけていたインフレ対策の投資は上手く行った。ただ、利益確定が早すぎた。
- 景気回復や金利の上昇を見込んだ航空株や銀行株への投資はまずまずの利益を出せた。売却タイミングはそれほど間違っていない様子。
- 2019年から2021年の上昇を見込んで仕込んだビットコインへの投資はようやく報われた。しかし、ピークの時期を既に2回ほど読み間違えている。
- 中国株、タバコ銘柄、軍需産業株など割安に見えるというだけで購入した銘柄は含み損を抱えた。割安銘柄の購入タイミングは要改善。
インフレを見越した投資について
今年2021年が始まってすぐの時期はインフレを見越した投資に着目して、投資をしていました。
過去の記事を振り返ると、1月25日の時点で既に「インフレを見越した投資方法」という記事で、石油株や鉱山株やコモディティETFなどを買うアイディアの話をしています。
>>2021年から顔を覗かせるインフレ、それを見越した投資方法(21年1月25日)
今ほどインフレが問題視されていなかった2021年1月の時点でインフレに目をつけることができていたのは、まずまず良かったと思います。
たとえば、石油株のエクソンモービル(XOM)は2020年の夏から購入したので、そこそこリターンを出すことができました。
また、石油・貴金属・穀物などさまざまな商品の価格連動するコモディティETFへの投資も2021年から行いましたが、投資を始めるタイミングとしてはそれほど間違っていなかったと思います。
惜しまれるのは、これらの売却のタイミングはもう少し後に伸ばしても良かったのではないかと思っています。特にコモディティETFで2021年後半の上昇を取り逃したのは、よろしくなかったです。
消費者物価指数の伸びが鈍化した夏場にこれらのインフレ関連銘柄を売りましたが、2021年後半に再びアメリカのインフレ率が上昇した際に素早く対応できませんでした。
再上昇がみられたタイミングで素早く再投資するか、売却タイミングはもう少し遅くしたほうが良かったのかもしれません。
景気回復を見越した株
2020年半ばから景気回復の恩恵を受ける銀行株や航空株を買ってきました。
これらの株は2021年のアメリカの景気回復の見通しが強まって、株価も回復したので2021年前半に売却をしています。
銀行株のJPモルガン・チェース(JPM)や、航空株のデルタ航空はもっと早く買えばよかったですが、売却はそこそこ良いタイミングでできたと思います。
ビットコインについて
2021年に良好な投資のリターンを出せたのは、数年前から仕込んでいたビットコインで価格上昇が起こったことが大きかったです。
2020年5月に新規ビットコインの発行ペースが半分になるイベント(半減期)があり、それ以降は価格が上昇すると予想して2019年夏から何度も購入してきたのが、ようやく実を結んでホッとしています。
投資としてビットコインを選択したのは良い判断でしたが、価格の上昇ペーストそのピークの予想は未だに外しているのは気になっています。
2021年には1ビットコインが1000万円を超えると思っていたのですが、未だに達していません。
また、2021年12月にはピーク時に2500万円まで上昇するかと思っていたのですが、この記事を書いている11月末時点の値動きを見るとそれは難しそうです。
12月がだめなら、2022年2月がピークになるのかなとも思って昨日は新しい予想の記事も書きましたが、これも外すとなると少し厄介な展開です。
割安銘柄の購入タイミングの失敗
今まで見てきた銘柄はどれも「数か月から数年のうちに上昇が見込める」と思って買ったものです。
一方で、単に「今は割安に見える」と思って買ったいくつかの銘柄は、なかなか株価が上昇せずに苦しんだものがいくつかあります。
ます一つ目はタバコ銘柄です。たとえば、アルトリア・・グループ(MO)はかなり割安に見えたので2021年初から買っていましたが、なかなか株価は上昇せずに苦戦しています。
今年の後半では、一部ですが保有していたアルトリア・・グループを売却しました。
この銘柄は、もう少し金利の動きを読めたら投資は楽だっと思います。2021年でもアメリカの長期金利が上昇してる時期では、この銘柄も上昇していました。
2022年も引き続きアルトリア・グループは割安な状態からスタートするはずですが、購入タイミングを見るためにもう少し金利の動きに注目してみようと思います。
購入タイミングで苦しいんだ次の銘柄は、アリババなどの中国株です、
2021年からは中国政府の規制強化の影響も受けて、かなり株価は値下がりしました。
この銘柄に限らず中国株は、「中国の景気が弱いこと」「政府の規制」「不安定な不動産市場」の影響を受けてまだまだ苦戦すると思うので、再投資の頻度を落として気長に投資を続けようと思います。
中国の不動産が最悪期を迎え、さらにドル安になるような展開があれば底打ちするのかも知れません。
さいごに
ここまで2021年の私の主な投資を振り返っていきました。
比較的投資が上手く言ったものについては上昇する理由をしっかりと把握していた一方で、ズルズルと含み損を広げたものは「割安だから」という理由だけで上昇する要因をつかめていなかったものが多かった印象です。
反省を元に、2022年はもう少し良いタイミングで投資できるように心がけたいと思います。