IoTって何?モノとモノがネットにつながるメリットとAIが果たす役割。

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投資家が技術動向を学ぶわけ

最近、どうも米国株読者の反応は薄く、IT技術系のほうからばかりアクセスされています。

「一体、何のブログなんだか」という声が聞こえてきそうです。実際、私もそう思います。

でもあらためて、ブログタイトルを見ていただければわかるように、こちらは米国株のブログです。米国株の個別銘柄を買う投資をしていますが、個別銘柄を選ぶ上で技術動向くらいはおさえていたほうがいいという思いから、技術の記事も書いています。

真面目な話をすると、経営者からは「経営の話をするのに、その会社の技術が分かっていない人とは会話が成り立たない」といった言葉をよく聞きます。それはそうでしょう。世界の経営者たちはその賢い頭脳を使って、自社の技術を詰め込んだ製品をライバルよりも多く売るためにどうやったらいいか練りに練って考えているのに、売りたい物も分かっていないと話にならないでしょう。

それは、私たち個別銘柄を買う私たち投資家も同じです。経営者たちの意図や狙い理解する上で、製品レベルの細かい話はさておき、技術動向はきちんと抑えておく必要があります

というわけで、今日はある企業の狙いを理解するために、どうしても必要な技術トレンドを扱います。今日は話「モノとモノがつながる社会(IoT)とは何か?」についてです。

IoT、それって何が嬉しいの?

「モノとモノがインターネットにつながる」とか「IoT」という言葉を聞いたことあるでしょうか。最近はネットに繋がる家電も増え、スマート家電という名で呼ばれているモノが増えてきていますが、そういうネットにつながるモノがあふれている社会のことを言います。

日本のメーカーも、こぞって商品を出していますが、宣伝文句が「スマホアプリを使って、外から電気を消せます」だったり、「これって何が嬉しいんだろう」って思うことないでしょうか。少なくとも、私には何が嬉しいのかよくわからないものが多いです。

このような何だかよくわからない宣伝を打ってしまうのは、モノとモノがネットにつながること(IoT)のメリットをちゃんと把握できていないためだと思います。

IoTの捉え方や解釈は人それぞれですが、私の考えるIoTのメリットを「モノとモノがつながるメリット」と「モノがインターネットにつながるメリット」にわけて説明します。

そして、そのメリットを把握した上で、IoTが今度どのような方向で発展するのかをあわせて、説明したいと思います。

モノとモノがつながると、楽になる

モノとモノがつながるメリットは、自動化が進んで楽になることです。例をあげて説明します。

2-3年まで借りていた家は、ちょっと進んだマンションでした。ポケットやカバンの中に鍵を入れて、マンションのエントランスに近づくだけで、鍵が開いてくれるのです。

最近の車でよくあるやつですね。車のキー持った人が近づくだけで、ドアの鍵が開くのと同じです。でも、このマンションはもう少しだけ、進んでいました。

キーを持ってマンションに近づくだけで、(1)エントランスの自動ドアのロックが開き、(2)どこからともなく、宅配ボックスに荷物が届いていることを通知するアナウンスが聞こえ、(3)さらにボタンを押してもいないのに上の階にいたエレベータが1階まで降りて来て、待っていてくれるのです。

いたれりつくせりじゃないでしょうか!

残念ながら、今の家にはこのような機能はないので、エレベータがなかなか来ない待ち時間には、ついつい「昔の家はよかったな」なんて思ってしまいます。

この仕組みはエントランス・宅配ロッカー・エレベータの3つのモノがつながってるからこそ、できることです。エントランスが近づいてきたキーを感知して、キーからわかる部屋番号を宅配ロッカーに伝えて配達の有無をアナウンスすると同時に、エレベータを1階に呼び寄せるという動きをします。

これで、少しイメージが湧いたでしょうか。モノとモノがつながると自動化が進んで楽になるんです
さて、次の記事では「モノがインターネットにつながるメリット」について触れ、IoTが今度どのような方向で発展するのかをあわせて説明します。

モノがインターネットにつながると、カスタマイズが進む

ここまでで、モノとモノを繋げば、自動化がすすんで楽になるという話をしました。それなら、次々とあらゆるモノをつなげたらそれだけで便利になるかというと、そんな単純な話ではありません。人には好みがあるからです。

例えば、冬の寒い日にある人が帰宅する場面を考えてみましょう。家に帰ってすぐに暖房がきいた部屋に入りたいとしたら、マンションのエントランス入ったときに暖房をつけたのでは、間に合わないでしょう。ひょっとすると最寄り駅についたタイミングか、会社や学校を出たタイミングか、いつ電源を付けるかはその人にあった好きなタイミングでつけたいはずです。

そこで「モノをインターネットにつなぐ」メリットが生きてきます。モノがインターネットにつながっていれば、”いつでも・どこでも”ネットを経由して、アプリなどで暖房をコントロールできるようになります。

さらに、「今日はそこまで寒くないから設定温度は20度でいい」とか「最近突然暑くなってきたから今日からは暖房ではなく、冷房にしたい」とか、人の好みに合わせた設定もアプリ経由でできるようになります。

さらに、たくさんのモノとモノをインターネットでつなげる合わせ技をすると、帰宅するタイミングであるアプリを起動して、ボタンをひとつ押すだけで「エアコン電源が入り」「掃除機のルンバが部屋の掃除を開始し」「お風呂のお湯が湧かせる」ことも可能になります。

ここまでの話で、モノがインターネットにつながることで、「自動化が進んで楽になる」こと、いつでもどこからでも動かせて・どんな設定にするかも変更できる「カスタマイズが可能になる」ことの2つメリットをわかったと思います。

その家電の管理、どうします?

さて、いままで便利になる世の中を見てきましたが、問題がないわけではありません。あらゆるモノがインターネットにつながるようになったら、その1つ1つを制御するアプリをそれぞれスマホに入れないといけないのでしょうか

電球のアプリ、エアコンのアプリ、鍵のアプリ、自動車のアプリなどなど、すぐにスマホがアプリまみれになりますね。アプリを起動するのも、設定するのも一苦労です。便利になるためにモノとモノをインターネットにつなげたはずなのに、その管理が面倒では誰も使わなくなるでしょう。

さて、こんな時、どうしたらいいでしょうか。自分で設定も起動もせずに、代わりにやってくれる秘書みたいな人がいたら便利だと思いませんか

ここまでいうと、もうピントきている人も多いと思います。その秘書みたいな人をGoogleとアマゾンは今、必死になって作っているのです。それがGoogleアシスタント(アシスタントはまさに日本語にすると秘書ですね)であり、アマゾンのアレクサです。

グーグルとアマゾンの狙いは、近い将来、確実にやってくるモノのインターネット時代に、もっとも重要になるコントロール部分を握るために、何年も前から開発を続けてきました。

1990年代はインターネットの幕開けの時代で、キーボードとマウスでホームページを見るのが主流でした。その時代にインターネットを見るPCを作ったマイクロソフトは大きく成長しました。2010年代PCがスマホに代わり、指でインターネットを見る時代に変わりました。この波にうまく乗ったのが、アップルです。

そして2020年代は、インターネット経由でモノをコントロールする時代に入ります。この時代の波にのるべく、グーグルとアマゾンがしのぎを削っているのです。


参考記事:

アマゾンEchoはGoogleの広告ビジネスを壊すか。