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雲の上に築かれるAmazonとMicrosoftの牙城 – 2020年代の変化を見据えた投資テーマ(1)

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これから10年間で起こる変化

前日の記事で「あ〜なんでもっと早くこの銘柄に投資しなかったんだろ」という後悔あるあるを書きました。

逆に、これから先の10年の2020年代に世の中に起こる変化が聞けるとしたら、投資のヒントとして聞きたいですか?

・・・あれ、おかしいですね。すみません、ちょっと声が遠いようですね。

そうですよね、聞きたいですよね。

ということで、これからの記事では2020年代の起こる変化を扱いたいと思います。ラインナップはこちらです。

  • クラウドコンピュータ利用の本格化
  • 自動運転タクシーなどの新しい移動サービスの実現
  • 仮想通貨の実用化
  • 医療分野など、用途が広がり始める人工知能
  • 人工的に作られた肉を食べる時代
  • 宇宙ビジネスの商用展開開始

クラウドなどは既にもうブームになっていますし、知っている内容も多いかと思います。2020年代で世の中に広まるためには、今既に企業が投資していないと2020年代にブームも来ないので、実際そんなに真新しいものではないはずです。

人の期待は現実よりも先行してしまうので、たった10年ではこんなものです。それでは、1つ1つの内容に触れていきましょう。

クラウドコンピュータ利用の本格化

さて1つ目の変化は、既に現在進行系で進んでいることから進めていきましょう。1つ目の変化はクラウド利用の本格化です。

2022年企業のデータベースの大半はクラウドに移行する

企業のコンピュータは買うものではなく、今後はますますAmazonやマイクロソフトのクラウドを契約して使うものになります。2019年7月に発表された調査会社ガートナーのレポートでは、企業などの重要データであっても、2022年にはデータを蓄積するデータベースの75%がクラウド上におかれるようになるそうです。

Gartner Says the Future of the Database Market Is the Cloud(Gatner, 1st, Jul.2019)

ちなみに、この意味は非常に大きいです。

かつて、繁栄を極めたオラクルをという企業があります。オラクルは主に企業相手にデータベースを販売する会社なのですが、企業のデータを抑えることで長年反映し続けました。システムを作る時にデータをどこに置くかは最重要検討事項で、データを保存するデータベースを中心にしてシステムを作るといっても過言ではありません。なので、データベースはそう簡単に別のものに置き換えられず、オラクルは高いライセンス料金で長年安定した売上を上げました。

データベースを抑えて非クラウド時代に繁栄したオラクルと同様に、今AmazonとMicrosoftは企業のデータベースをクラウドの中に取り込んでおり、今後ますます多くのシステムがクラウド上に移行することは違いないです。また、ガートナーの予測では2022年までにクラウドの市場規模は2018年比で倍になると予測しています。

AmazonとMicrosoftはデータベースの利用料金だけでなく、企業システムの構築に使われる様々なクラウドサービスで売上をあげられるようになります。

参考記事:AWSやAzure、クラウドインフラに強気なGartnerのクラウド市場予測2019。

データベースを握った企業がもつ優位性

ちなみに、一度データベースを握った会社というのは簡単に他の企業に乗り換えられにくい特徴を持ちます。これは「経済的な濠」と呼ばれ、長年利益を生み出すための重要なビジネス要素です。

経済的な濠についてはこちらを参照:【初心者向け】バフェットも注目する経済的な濠とは何か。

恩恵を受けるのはAmazonとMicrosoft

そもそも上のデータベース例を出すまでもなく、今後世界中でコンピュータの処理量はますます膨大になることは誰も異論がないでしょう。そして、その恩恵を一番に受けるのは、現時点のクラウドシェアを1位Amazon、2位マイクロソフトです。

これらの企業には、2020年代前半に強い追い風が吹いている状態です。

3位アリババと4位Googleも恩恵を受けなくはないですが、この世界はWiner takes all(勝者総取り)の傾向があるので、1位と2位ほど美味しい思いはできません。

ということで、1つ目のトレンドはクラウド利用の本格化でした。ペースで書いていると、とんでもない文字量になるので、一旦ここで記事を区切ります。

クラウドについては、既に変化が起こっていることなので、この記事の内容ではあれば知っている人も多かったかもしれません。次回以降はもうすこし2020年代らしく、先進的な内容に踏み込んでいきます。


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