ウォールマート2020年2Qは好決算も、ライバルのアマゾンの動向には要注意。

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ウォールマート2020年度第2四半期の決算(2019年5-7月期)の発表がありました。アナリストの事前予想を超える結果と2020年度のガイダンス引き上げを受けて、発表直後に株価+5%は上昇しています。

  • 売上:前年同期比+1.8%の1303.8億ドル。事前予想の1301.1億ドルを上回る
  • 調整後の1株利益:1.27ドル。事前予想の1.22ドルを上回る
  • 既存店売上:2.8%。事前予想の2.1%を上回る

また、懸念されていた米中貿易戦争については、ウォールマートのビッグスCFOいわく、今のところ消費者の需要に関税は影響していないと話していますが、9月と12月の中国からの輸入製品にかかる追加関税により幅広い商品に影響が及ぶとのことです。

しかし、それでも2020年度のガイダンスでは、以前まで「一桁前半の減少」としていた一株利益を予想を「わずかな減少からわずかな増加」へと引き上げたことで、株価が上昇しました。

ウォールマートの好調要因

中核事業になっている米国ウォールマートの堅調ぶりと、オンライン事業や食料品への積極的な投資がうまく機能した結果、今期はアナリスト予想を上回ったようです。

米国でのウォールマートの売上はこれで20四半期連続の売上増になり、またオンラインストアの売上も37%上昇してます。

一時期はアマゾンの脅威にさらされて、実店舗の売上現象が危惧されましたが、20四半期連続の売上増加を見る限り、その懸念は後退していると見て良いようです。

アマゾンからの攻勢をかわせている背景には、広大なアメリカ全土にあるウォールマートの店舗を有効に使って、近くのウォールマートから顧客の家まで配送をすることで、食品ネット通販などをアマゾンよりも積極的に進めていることもあります。

ただ、一方でライバルはあのアマゾンです。

アマゾンは広大なアメリカの土地でもいち早く、低コストに届けるために、ITの工夫を惜しまない企業でもあり、まもなくAmazon Prime Airという名のドローンを使った配送サービスを展開したり、自動配達ロボットを街で走らせる実証実験を行うなど、次々に手を打っている点には注意です。

GoogleにAmazonも、相次ぐ完全自律型ドローン配送の実用化。

Amazon自動配達ロボット、シアトルに続きカリフォルニア州でも稼働。

ITで攻めの姿勢に出るウォールマート

また、最近では逆にウォールマートのほうが、アマゾンのような攻めのITの取り組みを行う話もちらほら聞こえており、この業界のトップとしてITとどう向き合うかの挑戦を続けているようにも思えます。

米ウォールマート、広告ビジネスに本格参入。シリコンバレー広告スタートアップを買収へ。(NEWS CARAVAN)

ブロックチェーンを基盤としたIBM Food Trustに、欧米食品大手が参加表明。(NEWS CARAVAN)

米ウォルマート、Googleアシスタントの新サービスでアマゾンを攻める。(NEWS CARAVAN)

今アメリカで配達ロボットが熱い。アマゾンを追いかけるフェデックス陣営(NEWS CARAVAN)

弱小株主として一言

ウォールマートは低成長ではありますが、その分安定感があって、挑戦的な取り組みもしているので楽しみな企業でもあります。そして、前回の景気後退期だった2007年からのサブプライム・リーマンショック時でも3.53%しか下落しなかった、不況につい様銘柄でもあるので、今から買うのならそんなに悪くない銘柄だと思います。

マクドナルドを超える銘柄。リーマンショックを耐え抜いた企業達。

ただ長年保有している弱小株主としては、願わくば、過去4年ほど下げ続けてきた一株利益を早く元の水準まで戻していただけると、本当に助かります。2020年会計年度の一株利益のプラス成長の期待を胸に、次の決算も楽しみにしています。

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